1/17(日)Aチーム練習

ここ最近の暖かさとうって変わり、1月らしい寒い一日でした。明日は雪になると天気予報のお姉さんも言ってるし、本格的な寒波がやってきそうです。
準備体操を終えてランニングを開始する選手たち。
心なしか不安げに彼らを観察している自分に気付きます。

◆◆

一昨日の夜、元気がない西本ヘッドが心配で、久しぶりにRioに顔を出しました。
一番怖れていたのは酔いにまかせ、虚勢をはる西本さんの姿。そんな人ではないことは解っていても、それだけは見たくないと……。
いざ扉を開けると!
肩を落とした大男の姿が(笑)
西本さんには気の毒だけどホッとする瞬間でした。

 

言いたいことが言える環境がチームにあるのはとてもいいこと(某アイドルグループの謝罪会見を見ながらこれを書いているからなおさら)。西本さんの掲げる〈母さんとも野球をやるCチーム〉ってのは、苦しい一面も確かにある。でもこういった珍道中(?)を経た家庭が、高島野球に出合うことこそ西本さんの願いでもあるのだから、ここは持ち前の人間力で乗り越えてくださいよぉ~。
そんなことを矢継ぎ早に言った気がします。

 

「こんなことがあってもさ、オレは子どもにえこひいきなんて絶対しないよ。だってあいつら野球が好きでがんばっているんだもん」忍者一人ひとりを思い出し、目を細める西本さん。特にカナタ世代とは長いつきあいだもんね。それは母さんたちにも言えること。
このスズメバチの大ボスとミツバチ忍者の間に交わされた奇妙な友情……確かにあるのです。これからもワイワイ楽しくこの友情を見守っていたいよ。
「明日早いから先に帰るよ」
席を立つ後ろ姿がどこか寂しげでした。

◆◆

そんなこんなの朝のグラウンドです。
私の前を走り抜けていく選手たちの顔・顔・顔……。
大丈夫。忍者たちみんな元気に走ってる。
いつもどおりの練習が始まる――。

 

「1-3塁間ボールまわし」見学のススメ

Aチームはキャッチボールの後、二手に分かれて連続100回の「1-3塁間ボールまわし」を行います。
100回はチーム全体の気持ちがまとまらないと、とうてい到達できる数字ではありません。
そこで選手たちは以下の約束を自分たちに課しています。

・オレに投げろ!:受け手は、両手を高く上げ「こい!」「ダイチ 低い球!」大声でボールを呼ぶ

・オレのボールを受け取ってくれ!:投げ手は、「いくぞ! ヒロト!」ボールに気持ちをのせる

・気持ちをつなぐ!:控えのみんなで回数を数えながら、「ナイボー!」「ナイスボディ!」声をまわす

この輪には、まだスローイングもままならないコウやダイチ、投げられないユウアもいます。
コウ・ダイチは、声だけはみんなに負けまいと必死の形相。
ユウアは捕った球を代わりに投げる仲間と事前にコンタクトし、ボールの行き先を最後まで見届けます。

全体の声が沈みがちになるとソラやヒカルが鼓舞し
「相変わらず元気ないなあ!」
コーチの言葉にくやしいやらふがいないやらで涙目のソウタ
自分の肩のせいにするタケト
グラブのせいにするゴウ
早く100回決めないとスクワットが増えそう……と心配顔のショウ
といった姿を見ることができます(笑)

個人的に最近の気がかりはダイスケ。
12月来、コーチに言われなければ大きな声を出そうとしません。
自ずと投げるボールはトンチンカンなところへ。
「ユウアはビュンビュン腕をふれるお前をすごくうらやましいと言ってるよ。できるのにやらないのは最低じゃん」そう諭すとハッとして一時立ち直るものの……。
チームの起爆剤になってほしいダイスケ。なにか理由があってそうなるのはわかるんだ。それは何なのか……。

選手一人ひとりの感情の機微がうかがえるこのメニュー。
その日の練習(あるいは試合)にあたって、監督やしげヘッドコーチが参考にするバロメーターでもあります。ここで露呈した失態は、その日何度もやらかす確率が非常に高く(笑)監督に厳し~く問われる結果となります。


日曜の朝、もし時間が空いていたら、この30分もかからない練習メニューを是非ぜひ見学に来てください。
ダイヤモンドに近づくのはちょっと勇気がいるかもしれないけれど、監督はウエルカム(のはず 笑)。
試合で一喜一憂する選手の姿とはまた違う舞台裏が……そこにはあるのです。