1 | 2 | 3 | 4 | TOTAL | |
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国分寺サンダース | 9 | 1 | 0 | 6 | 16 |
ツインズ | 0 | 0 | 3 | 0Cold | 3 |
春季大会準々決勝です。
試合前,静観に徹していた監督が久しぶりに激を飛ばします。
監督「(第一試合がもうすぐ終わるから)三塁側で用意しろと言ったとき,鉄棒のところでアホ面並べて試合を眺めていただろ? あれがお前らの“用意”なのか?
試合終了がかかったと同時にグラウンドに入ってアップを始めたやつは誰一人としていない。キャプテン,副キャプテンは何をしてたのか。その辺からお前らたるんでる!
言っておくが〈春の大会〉は〈夏の大会〉だからな。
〈夏の大会〉は〈秋の大会〉。
〈夏の大会〉が終わったら六年生の面倒は見ないってことは去年から言ってること。
〈秋の大会〉は五年生の〈春〉なんだ。
〈夏〉が終わったら,お前たちは終わりなんだ。そこを肝に銘じて今日の試合にのぞまないといけない。」
自分たちに与えられた時間は思ったより少ないってことに気付かされる瞬間でした。
監督の激に引き締まる選手たち。
強風で砂塵が舞う中だから,なおさら迫力があったね。
最近の練習試合で見せるスロースタートとは一変,初回から緊張感ある攻撃をしかけました。
とはいえ,回を追うごとに激しくなる強風と雨はすごかった。
上空の雲が時間を早送りしたようにどんどん流れていく。
霧雨でグラウンドが霞んで見えたり,晴れ間が覗いたかと思えば,激しい雨に襲われたりと,今日一日の天候とは思えないほど様々な表情をする一小のグラウンド。
そんななか,泥だらけになりながら野球をやり続ける選手たち。
3回コールドに持ち込もうと画策したけれど,ツインズだって必死。そう簡単にあきらめません。
非情な雨に制球が定まらないソラ。野球って勝敗が付くまでアウトを取り続けなければならない。
終わらない運命を背負ったスポーツなんだね。
試合を終わらせられない。
3回裏10-0、ツインズの攻撃を抑えればサンダースのコールド勝ちというシーン。先頭打者をショートフライに打ち取って1アウトを取ったところまではよかったが、そこから先が良くない。つづく打者は1球も振らずに4ボール。選手タイムを取るとしたら、このタイミングだったのかな。あと2つのアウトをどこで取るのかな。そらが(いつものごとく)ちぐはぐなこと考え出してないかな。次打者はピッチャーゴロ、そこで1塁に送球して2アウトにしておけばよいものを、そらはランナーに固執してオールセーフどころか暴投までして1点与えちゃった。たしかに1点も与えちゃいけない状況だから先のランナーからつぶしたい気持ちはわかるけど。だからこそ内野手で意識を共有しておかないとね。次のバッターにはデッドボールで、そら劇場が始まっちゃった。去年、大差リードを最終回に大逆転されて敗戦というシーンを何度となく見てきた。最終回に弱いのはサンダースの伝統?
だいち。出ました初ヒット。打ち返した打球はスーっとセンター前に。正真正銘、おまけがなくてもヒットです。スイングフォームがよかった。いつでもこのスイングが自然にできるようになると、ヒットでまくりになるよ。
おまけ:きょうの風はものすごかった。試合開始の時点、11時の平均風速は9.3m/s、最大瞬間風速は22.1m/s(観測地点:府中)。この最大瞬間風速を時速に直すと、80km/h。高速道路で車の窓から顔を出したとき(そんなことしたらだめなんだぞ(¬。¬)、顔に受けるのと同じくらいのものすごい風が吹いてたんだな。
◆◆◆
試合の幕切れのわるさをびしょ濡れになりながら,どこか楽しんでる自分がいます。
この試合がいつまでも終わらなかったら,次にやってくる景色は真夏の炎天下? そんな不思議な野球時間でした。
こんなことを考えてしまうのは,もしかしたら試合前の監督の言葉があったからかもしれない。そう,今きみたちは〈真夏〉にいるんだ。
きみたちと過ごす有限の時間を大切に共有したいよ。
来週はいよいよファイブ戦!