1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | TOTAL | |
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国分寺サンダース | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 |
福生フェニックス | 0 | 0 | 3 | 0 | 2 | 0 | X | 5 |
今日はG1大会。
朝,監督はこの大会の特色を話してくれました。と同時にそれは,一つ階段を登ったこの選手たちが目指す〈チーム像〉の話にも聞こえてきます。
監督「みんなは今,国分寺の中だけでやっている。今日のG1大会はいろんな所からチームが集まってくるんだ。そこには土・日練習しているチームもあれば,さらに朝練もやっているチームもある。いろんなチームがあることを知ってほしいんだ。
みんなは,国分寺市内で準決勝まで勝ち抜いてきた。だけど,国分寺の中だけで勝ったってしょうがないと思わない? 上を目指すためには,ほかの地域のチームとやって勝ち抜いていかないといけないんだから。特に西のチームは強い。市内で勝っても,大きな大会に出れば1回戦負けだよ。
そうならないためにどうするか。今度はそこを考えていかないといけない。サンダースの良い所,悪い所を作文に書いたんだろ? 今日は,よそのチームの良いところ,悪いところを観察してみてほしいんだ。」
■三振落球:ひろって1塁送球しようとするが、暴投するのが怖くて躊躇する。意を決して投げたけど、足が速いランナーだったらセーフになってた。1塁手はよく取った。
■送りバント処理:キャッチャーの守備範囲。1塁送球を暴投するのが怖くて取りに行くのを躊躇する。ピッチャーが取りに来てくれるのを待っている。意を決して取って投げたけど、ランナーの足が速くて手遅れ。
■レフトの守備:ピッチャーが投げる、バッターが見送る、守備の構えを一旦解いて3歩前に出る。ピッチャーがセットする、4歩下がって構える。投球が進むにつれて守備位置がジワジワ後退していく。5メートルも後ろになった。だから左中間の打球に追いつけない。抜かれるのが怖いから後ろに守りたくなる。そりゃ後ろにいれば抜かれることはないだろうけど。2回目のレフト寄り左中間の飛球はセンターゆうあがよく追いついた。だけどその位置はレフトの守備範囲。
■サードゴロ:1塁送球、暴投怖い。ノーバンにしようかワンバンにしようか、判断付かないまま投げれば、その中間。それはショーバン。
■ランナー1塁、バッターたけと。エンドランの打球は高く上がった。ショートフライ。
■1アウト満塁。3塁ひかる、バッターひろと。初球待てのあと、
2球目エンドラン①。結果はファールチップ。ひかるは打つ前から空振りを疑ってるのか、ハーフウェイで止まってる。走る度胸決めてない。「ファールでもホームまで来ちゃえばいいだろ!!」怒られる。3球目ノーサインで見送ってボール。
4球目エンドラン②。結果はファールチップ。ひかるは打つ前から空振りを疑ってるのか、ハーフウェイで止まってる。走る度胸決めてない。「だから、来ちゃえばいいでしょ!!」
5球目エンドラン③。結果はファールチップ。ひかるは打つ前から空振りを疑ってるのか、ハーフウェイで止まってる。走る度胸決めてない。
6球目エンドラン④。手を出さず見送り、ボール。ひかるは打つ前から空振りを疑ってたのか、3塁に戻った。
7球目ノーサインで、投球はワイルドピッチ。キャッチャーの捕逸を見て、ひかるは行こうか、やめようか、行こうか、やめようか、走る度胸が決められない。迷った挙句ホーム突入は余裕のタッチアウト。ここで迷われたら、1塁ランナーも2塁ランナーもどうしていいのか判断つかないよ。
8球目エンドラン⑤。三塁ファールゾーンに高く打ち上げた。三邪飛。
満塁で1点も取れなかった。
冬の間に鍛えられた君たちの足腰。とんでもなく強くなってる。走れば速いし、足を使って投げろとか、足を腰を使って打てとか、練習のときは投げた球も打った球も文字通り「生きた球」になってるんだけど、自分たちで気づいてないのかな? 君たちの宝物、使わないともったいない。今日の試合は手だけで投げてた。手だけで打ってた。そして走ってなかった。
監督「先週はいい試合をした。あれを10としたら,今日はいくつなの?」
選手たち「3か4くらい……」
監督「じゃあ,7とか6はどこにに行っちまったんだい? ヒロト,エンドランのサインでボールを外されたけど,打ちにいったか? ソラのピッチングはどうだった? 全回よりは悪いのなら悪いなりに,内野手が歩み寄って声かけたのか? これは毎回やれること,できないわけじゃないのにやらない。お前らを見てて,それが悔しいんだよ。やれないんじゃないんだ,やらないんだ!
3か4の半分以下の力じゃどんなチームにだって勝てるわけがない。そう思わない? 俺だけかな,そう思っているのは。それで決勝戦に出るの? 26日が思いやられるよ。
『あの日だけ10の力が発揮できました』
それじゃあファイブに勝った意味がない。出来たことを継続していけるチームにしていこうよ。それは一人ひとりがそういう気持ちをいかに持ち続けるかということなんだ」
夏季大会準決勝戦前日に,このお題で作文を書きました(試合後提出もあり)。
決勝戦を前に仲間の気持ちを知っておこう。
今日のG1戦は,朝から気持ちの準備が足りなかった。
ゆるい状態で試合に入って,だんだんこれは違うぞと気付いたときには本来の力が出せないまま終盤を迎える,そんな負け方をちょくちょくこのチームはしてしまう。
前日(土曜日)に集まって練習ができないのなら,一人ひとりが当日までに準備できることを考えてみよう。
自分たちのことを客観的に見つめ,サンダースのカラーをどんな相手にも強烈に出せる,そんなチームに監督はしていきたいんだ。