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国分寺サンダース00000303
小金井レッドイーグルス040000X4
バッテリー:たかふみ=ふうた

さあ,小金井国分寺防犯少年野球大会です。
初戦は小金井レッドイーグルス。今まで対戦したことはないけれど,自分たちの野球をしっかりやれば必ず勝てる! そんな気持ちで臨みました。
試合前のアップは,一小グラウンドで7時半から小一時間ほど。この時間帯は声出し厳禁です。
そこで監督は,現役時代にやった「東京ドーム練習」というメニューを取り入れました。

監督:今日から東京ドームで都市対抗野球大会が始まるんだけど,観客がいっぱいいる中では選手の声がまったく聞こえないんだよ。今日の俺たちも広いグラウンドでやるから,お前たち一人ひとりが声をつないでいかないと,みんなに伝わらないと思うんだ。
今からその練習をやろう。俺も昔やった“東京ドーム練習”というのがある。これは,一切声を出しちゃいけない練習なんだ。
今まで俺は「声を出せ! 声をつなげ!」と言ってきたけれど,これからやるシートノックはその真逆。
声が出せなかったら仲間に何で伝えるんだ?

選手:気持ち? ゼスチャー?

監督:いつも中継のときにカットマンは,手をあげて「ここへ投げろ!」って(目標になれと)やるだろ。声が出せない分,そういったことをしっかりやるんだよ。怪我するなよ!

 

社会人野球でやっている練習! もうそれだけで選手は妙にそわそわワクワク。
静まり返った朝のグランドに,これまでにない緊張が漂いました。

最後の数分は声出しOKに。朝のグラウンドに新鮮な声が響き渡ります。
耳にタコができるくらい「声を出せ! 声をつなげ!」と監督・コーチに言われてきたけど,出せない状況は,その大切さをあらためて教えてくれたね。
こんな高度な練習メニューを監督から引き出した選手たちもあっぱれだけど,もっと早くからコレができるレベルにいたら,このチームはどうなってたんだろ……。そんなことも思ったりしました。

 

さあ、レッドイーグルス戦!

神田コーチからの総評です。

きょうも無失策試合になりました。
完璧っていうのはなかなか難しいしな、決して消極的なプレーではなく、できることをやった結果だから、OKとするか。
今日の対戦相手は防犯大会で優勝したそうだ。あとは君たちであの時ああしてタラ、あの時こうしてレバ、振り返ってくれ。
タラレバ、その言葉だけで「悪」という人がいるけれど、振り返りはとても大切なこと。きっと修正して次の大会に備えるのだよ。
・2塁フォースアウトだと思ったけどスライディングしてレバ
・エンドランなのにフルスイングなんかして空振りなんかしてなかっタラ
・コーチがスイングのタイミングをもうちょっとちゃんと教えてたら、指導してれば

監督:G1杯のときもそうだったけど,勝てる試合なのに踏ん張りきれない。強いチームになるためにはそれが必要ってことなんだな。これでもう六年生は秋の大会だけとなったわけだ。

そして五年生。先週Bチームの練習試合で,いかに六年生に頼ってたかわかったんだろ? さらにCチームから上がってくる四年生,三年生の面倒を見る立場にもなる。今以上に意識を高めていかないとな。
来週からそういった世代交代があるわけだ。
六年生も五年生も,今まで教わったことをしっかり下っ子に教えてほしい。
人に教えるってことも,ひとつの試練。
自分がしっかりやってないと教えられないからな。

 

7/19「都市対抗野球大会」観戦

翌日は都合がつく選手だけで,東京ドームへ「都市対抗野球大会」ツアーとなりました!

1試合ごとの入れ替え制なので,ドームの周りは次の試合の観客でいっぱい!

確かにあの歓声の中では〈声〉はつながらない。その辺も勉強になったんじゃないかなあ。
プロ野球とも高校野球とも違う独特な応援合戦でした!

試合後,出待ちするファンと一緒に選手の登場を待ったり……


太平洋戦争で戦死したプロ野球選手の功績を記念した『鎮魂の碑』(ちんこんのひ)で記念写真を撮ったりしました。
沢村栄治というすごい投手は,野球がしたいのに戦争にかりだされ,ボールの3倍の重さもある手榴弾を投げ続けて肩をぼろぼろにしたんだってさ。
安心してグラウンドで真剣勝負ができる……日本がいつまでもそんな国でありますよう……。