1234567TOTAL
府中三小タイガース13011107
国分寺サンダース00001023
ピッチャー:そら-ごう-そら
キャッチャー:ひろと

今日は午後から遠征でした。お相手は府中3小タイガースさん。

校庭がなにしろ広~い! 都内屈指の広さだとか。
初めての場所で初めてのチームと対戦。
お初に弱いサンダース。さてさてどんな練習試合になるのやら!?

 

 

タイガース戦 総評――●神田コーチ

サンダースのAチームは現在11人。今日の休みは3人。一方、試合ができるためには9人以上必要。
 ① 11-3≦9
 ② 試合人数≧9
一見成立してそうに見えるこの2つの式が、成り立っていないのは何でだろう? きっと根本的な勘違いがあるに違いない。

今日の対戦は府中三小タイガース、場所も府中三小。初めての場所で初めての対戦相手。今年のAチーム、今日みたいな初めての場所、初めての対戦相手だと、なぜか借りてきた猫状態になって本領を発揮しない。Cチームのときからそうだよね。

ピッチャーそら、入らないボールをストライクに入れようと、コースの修正に徹している。八分の力で腕の力だけ調整して4ボールの連発。死球四球でランナーをため込んでから打たれるから、けがも大きい。ピッチャーとしての、根本的な勘違いがきっとあるに違いない。

今日の試合で目立ったのは、6-3TO,1-3TOと、1塁手のタッチプレーが多いこと。本来1塁はフォースアウトなはずなのに、1塁手がホームを離れなければならない状況を作り出している。1塁への送球がそれちゃいけないという思いから、いつもより縮こまって投げちゃってる。
いつも通り投げてればまっすぐ1塁に届いているはずなのに、3TOは全部右、ホーム側にそれちゃってる。もうひとつ、5-3Eてのもあったけど、やっぱり送球がそれちゃって1塁手のエラーを誘発してる。このときアウトを取ってたとしたら、たぶん5-3TOだったんだろうな。

なんかこう、石橋を渡ろうとして、たたいてたたいてたたきまくって、結局こわして渡れなくなっちゃった、みたいな。きっと根本的な勘違いがあるに違いない。

【今日のワンポイントルール解説】
タイカースのバッターが空振りツーストライクでキャッチャーひろとが落球しました。
それを見てバッターは(振り逃げと勘違いして)1塁に走り出しました。あわてたひろとはボールを拾って1塁に送球しました。その間に3塁ランナーがホームインしました。
⇒ バッターはまだ2ストライクなので、振り逃げは成立しません。しかもバッターが2ストライクで走ったことに対して適用される規定、罰則は何もありません。カウントは2ストライクでインプレー中です。これに対してひろとは1塁に送球しましたが、意味のない送球です。この間、インプレー中に3塁ランナーがホームインしたので、得点になりました。

 

目に見えないけれど確かにある〈勝負の流れ〉

監督「いい時はいい。イケイケゴーゴーなんだから。試合前にも話したよな? 向こうに〈流れ〉が行ってしまった時、それをこっちに戻さなければ勝てないぞと。どうやって〈流れ〉を引き寄せるか、それを課題に試合したわけだ。今日それができたのかできなかったのか。一人ひとりがどう思ったのか。お前たちの意見を聞かせてほしいんだ」

 

監督は今日一日の締めくくりにそんな話を持ちかけました。


そら「打たせて取る流れを目指したのに力んでしまってできなかった」
監督「力んだんじゃなくてビビったんじゃないか? 身体がでけーやつがいるなあとか思ったんじゃないか? 監督の方がよっぽっどでかいんだから安心してやりゃあいいんだ。13人の打者に対して4個のファーボールとのデットボール1個。ただであげたランナーをためてからのヒットだから、そんなに打たれてなくても痛手になる。野球はピッチャーが投げないと始まらないというけれどその役割をあらためて感じたんじゃないのか」

ゆうあ「エラーしたとき流れが向こうに行ったのがわかった」
監督「エラーと同時にまた流れが向こうに行っちゃうパターンだよな」

ひかる「4番の役割を果たそうと思えば思うほど力んでしまって第一打席はボテボテだった」
監督「バッターボックスに入ったときチャンスだ! 俺が打って返してやろう! っていうときにドキドキしちゃうんだな。どんな状況におかれても打てる!っていう強い気持ちこれは練習で手にしていくしかないんだ」

 

監督「野手がピッチャーに歩みよって『おれが守ってやるから打たしていいぞ!』と言うとか苦しいときだからこそアウトカウントをみんなで確認しあうとか悪い〈流れ〉を断ち切る術はいろいろあると思うんだ。同じリズムが続いていくとどんどん泥沼に入っていく。そこからいかに脱出するか……。

あのとき俺は何ができただろうか? 家に帰ったら考えてみてよ。

それから……お前らまじめすぎる(笑)おれが小学生の頃はもっと相手をおちょくってたよ。それがいいのかわからないけれど自分たちは強いともっと思った方がいい。こいつらたしたことねえなくらいの気概があっていいと思うぞ。どんなチームと対戦したって〈野球〉になってきているから早々負けないよ」


このミーティング。
みんなけっこう無口だったけど目には見えない でも確かにダイヤモンドでうごめいていた〈勝敗の流れ〉ってのをしかと共有した……そんな空気感がありました。
試合に負けると悔しいけど得るものは勝った時の何倍もあるんだねえ。
次の練習試合もどんなチームかわからない一発勝負!
今日の教訓を課題にしてのぞもうか!