1 | 2 | 3 | 4 | TOTAL | |
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スカイホークス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
国分寺サンダース | 7 | 0 | 0 | 3Cold | 10 |
さあ春季大会の初戦です。
「今日はいいことばっかりだよ。冬の間からずっとがんばってやってきたわけだ。お前たちずいぶん力をつけたから自信持っていい。その辺のチームとやったって負けないよ」開口一番監督はそう言いました。
主力のソウタとショウが風邪でダウン。でもなんでだろ、不安はあまりないよ。
カズアキの入部、タケト・コウ・ダイチの地道な自主練、そして改めて気づかされたヒロトへの特別な想い。新5年生たちの存在感が、ここへ来てグッと上がってきました。
選手それぞれにサンダースの向き合い方があって、それを大事にしているからなんだろうな。
足りないピースをみんなで補う空気がこのチームにはあります。
試合開始前にソウタがやってきたよ!
よく来たソウタ! 君のポジションをソラがどう取り仕切っているか、今日はしっかり瞼に焼き付けるんだよ。
きょうの試合、たけとの自打球、一度前に飛んだ打球が地面で跳ね返って顔面直撃、これがインパクトありすぎて、なんだかよくわからなかった。とりあえず初戦勝ててよかった。
しかし、一度前に飛んだ球が地面で跳ね返って戻ってくるのって、いったいどんな理論なんだろう。戻ってくるからには強烈なバックスピンがかかっているはずなんだけど、打球にバックスピンがかかるためにはボールの下をこすっているよね。そしたら普通に考えてボールは上に上がるよね。打球が下に行くためにはボールの上をたたくか、こするかすると思うんだけど、そしたらトップスピンがかかっているはずだから戻ってくることはないんだよね。不思議だ。トップスピンがかかってても戻ってくるほどのイレギュラーを起こす石とか硬い何かがグラウンドに落ちてたとか? いやいやそれはありえない。朝早くからコーチたちがグラウンドをくまなく整備して万全の状態に仕上げてるからね。もしかしたら、たけとだけには負けたくないっていう、きょう休んでるだれかの超能力? 野球には不思議がいっぱいだ。そしてその直後、たけとは2塁打打っちゃった。たけとも不思議をいっぱい持ってる。
そしてひろとも打った、大きな2塁打。外野手の頭上を越えてった。ぼくはサンダースで野球がやりたいんだ!。確かに受け取ったぜ。
監督「今日は第一にピッチャーがよかった。リズムがよかったから向こうに流れが全部行かなかったわけだ。行かなくって、行かないところで踏ん張ったから、最終回にああいうチャンスが巡ってきたんだろ? そういうのが勝ちパターンなんだな。よくがんばった! 次もがんばるよ!」
午後はナンバーワンプレイヤーズさんがお出かけの間、7小のグラウンドをお借りしてロングティーをやりました。
もちろん往復はランニング。帰りは監督が伴走を引き受けてくれました(この時点で嫌な予感……)。
あれ!? 先頭を走る監督の自転車が、一小からどんどん離れていくよ! 貫井南町に入った十字路で一行はストップ。
監督「さあジャンケンをやれよ。ひかるが勝ったら右(1小方面)、ゆうあが勝ったら真ん中、そらが勝ったら左(1小と真逆)」
結果はそらの勝ち。選手たち:「あちゃ~!」
リアル双六ランニングの始まり! 分かれ道でくり広げられるじゃんけんで、一行はどんどん1小から遠ざかることに(泣)。
住宅街をぐるぐる廻ってるうちに方向感覚が失われ、見慣れた路地が初めて来たような感覚に襲われます。
「監督は俺たちを何処へ連れて行こうとしているんだろう?」
狐に化かされたような、夢っぽい時間を堪能しました。